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12月01日-01号

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  1. 臼杵市議会 2015-12-01
    12月01日-01号


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    最終取得日: 2022-12-11
    平成27年 12月 定例会---------------------------------------平成27年臼杵市議会12月定例会会議録(第1号)---------------------------------------  平成27年12月1日   -----------------------------------    平成27年12月1日(火曜日)午前10時開会(開議)   ----------------------------------- 1.議事日程第1号  第1 会議録署名議員の指名  第2 会期の決定  第3 継続審査事件について決算委員長報告 質疑、討論、採決  第4 諸般の報告(議員派遣の事後報告及び市長の行政報告)  第5 第97号議案から第116号議案 一括上程、説明、陳情等1件報告  報告 行政視察報告     (総務委員会建設産業委員会教育民生委員会   ----------------------------------- 1.本日の会議に付した事件  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会期の決定  日程第3 継続審査事件について決算委員長報告 質疑、討論、採決  日程第4 諸般の報告(議員派遣の事後報告及び市長の行政報告)  日程第5 第97号議案 臼杵市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定について       第98号議案 臼杵市子ども・子育て総合支援センター条例の制定について       第99号議案 臼杵市職員の再任用に関する条例の一部改正について       第100号議案 臼杵市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について       第101号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について       第102号議案 臼杵市職員の退職手当に関する条例の一部改正について       第103号議案 臼杵市税条例等の一部改正について       第104号議案 臼杵市電源立地地域対策交付金基金条例の一部改正について       第105号議案 臼杵市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について       第106号議案 サーラ・デ・うすき条例の全部改正について       第107号議案 臼杵市過疎地域自立促進計画の策定について       第108号議案 指定管理者の指定について       第109号議案 平成27年度臼杵市一般会計補正予算(第3号)       第110号議案 平成27年度臼杵石仏特別会計補正予算(第2号)       第111号議案 平成27年度臼杵市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)       第112号議案 平成27年度臼杵市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)       第113号議案 平成27年度臼杵市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)       第114号議案 平成27年度臼杵市地域情報化推進事業特別会計補正予算(第2号)       第115号議案 平成27年度臼杵市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)       第116号議案 平成27年度臼杵市介護保険特別会計補正予算(第2号)       一括上程、説明、陳情等1件報告  報告   行政視察報告       総務委員会藤原一弘委員長)       建設産業委員会(大嶋 薫委員長)       教育民生委員会大戸祐介委員長   -----------------------------------出席議員18名)       1番  戸匹映二          2番  奥田富美子       3番  大戸祐介          4番  若林純一       5番  長田徳行          6番  山下幸延       7番  久藤朝則          8番  内藤純孝       9番  足立善己         10番  土谷桂山      11番  匹田 郁         12番  大嶋 薫      13番  武生博明         14番  吉岡 勲      15番  藤原一弘         16番  平川哲郎      17番  牧 宣雄         18番  大塚州章   -----------------------------------   欠席議員なし)   -----------------------------------事務局職員出席者   局長          釘宮英二   次長          林 昌英   主幹          小中洋一   副主幹         後藤さおり   -----------------------------------説明のための出席者   市長          中野五郎   副市長         田村和弘                      理事   教育長         齋藤克己               西岡 隆                      兼協働まちづくり推進局長   消防長         佐藤英敏   総務部長        日廻文明                      福祉保健部長   地域振興部長      芝田英範               大戸徳一                      併臼杵市福祉事務所長   ふるさと建設部長    吉野和宏   市民部長        稗田勝一                      学校教育課長   教育次長兼教育総務課長 廣田誠一               小坂一弘                      兼人権同和教育室長   総務部次長財政企画課長       総務課長        加島和弘               阿南俊二   市民生活推進課長    後藤誠也   消防本部次長兼消防署長 秋田直己   消防本部総務課長    平川幸司   -----------------------------------          午前10時00分 開会 ◎事務局長(釘宮英二君) ただいまの出席議員は18名であります。 ○議長(大塚州章君) ただいま報告のとおり定足数に達しております。 よって、本日の会議は成立いたしました。 これより平成27年臼杵市議会12月定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。   ----------------------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(大塚州章君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、  平川議員  牧 議員 以上2名を指名いたします。   ----------------------------------- △日程第2 会期の決定 ○議長(大塚州章君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、お手元に配付しております会期日程表のとおり、本日から12月18日までの18日間といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大塚州章君) ご異議なしと認めます。 よって、会期は本日から12月18日までの18日間と決定いたしました。   ----------------------------------- △日程第3 継続審査事件について決算委員長報告 質疑、討論、採決 ○議長(大塚州章君) 日程第3、去る9月25日の本会議において、決算委員会に付託し、継続審査となっておりました第85号議案から第96号議案までの決算認定12議案についてを一括議題といたします。 これより決算委員長の報告を求めます。 決算委員長。       [決算委員長 山下幸延君登壇] ◆決算委員長山下幸延君) おはようございます。決算委員長山下幸延です。 本年9月定例会において決算委員会に付託をされ、閉会中の継続審査となっていました第85号議案から第96号議案までの平成26年度歳入歳出決算の認定12議案について、去る11月12日に委員会を開催し、審査いたしましたので、その審査経過と結果についてご報告をいたします。 審査に先駆け、監査委員より決算審査について、各会計の歳入歳出予算の執行状況及び基金の運用状況は、それぞれ目的に沿って処理されており、計数も正確で、適正に執行、管理されていることを確認した旨の審査結果の報告を受けました。 なお、一般会計特別会計の総額では、歳入総額が約339億3,023万円に対し、歳出総額は約332億497万円で、歳入歳出差引額は約7億2,526万円の黒字決算となっていました。平成26年度の自主財源は、前年度に比べ2.4%の約1億3,000万円増加しております。地方自治体の安定確保は、財政運営の自主性を発揮する上でも最重要基盤となるもので、今後も応益、負担公平の原則からも、引き続き市税等の適正な課税及び収納率の向上に一層努力されるよう要望がなされました。 次に、主な財政指標についてですが、経常収支比率は92.3%と前年度に比べ0.4ポイント増加しております。一方で、実質公債費比率は11.8%と前年度に比べ0.7ポイント改善しており、また将来負担比率は21.6%で前年度に比べ9.6ポイント改善しております。 特別会計を含めた26年度末市債残高は、約349億円となっております。今後もプライマリーバランスを考慮しながら債務負担や退職金等を含めた、将来にわたり財務負担となるものの財源をいかに留保していくか、さらなる長期的展望に立った財政運営を期待するとのことであります。 また、臼杵市では、これまでも行財政改革の中で、事務事業の見直しや歳出の削減、自主財源の確保などに積極的に取り組んできており、財政健全化への努力は評価に値するとのことであります。 今後も地方交付税の合併算定がえに伴う減額など、一段と厳しい行財政運営を強いられることが予想されるので、引き続き持続可能な効果的運営に努めるとともに、住民サービスの向上に努力されるよう要望する旨の報告がありました。 以上のような監査委員の報告の後、執行部より、平成26年度臼杵市主要な施策の成果及び平成26年度臼杵市普通会計財務諸表の資料に基づき、第85号議案 平成26年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定について、各所管から説明を受け、審査いたしました。 平成26年度臼杵市一般会計歳入総額は206億3,523万2,010円、歳出総額は201億7,424万1,104円で、歳入歳出差引額は4億6,099万906円となり、繰越事業により翌年度に繰り越すべき財源1億2,588万6,000円を控除した3億3,510万4,906円が実質収支額となっております。実質収支額から前年度実質収支額3億6,762万9,150円を差し引いた単年度収支は3,252万4,244円の赤字決算となっており、これに財政調整基金1億8,955万4,000円を加えた実質単年度収支は1億5,702万9,756円の黒字決算となっております。 歳入の款別決算では、市税全体では前年度に比べ1%の増加となっておりますが、個人市民税においては、高齢化、現役世代の減少が要因となり減少し、法人市民税固定資産税などについては増加しております。普通地方交付税については、公債費、地域経済雇用対策費、地域の元気創造事業費人口減少等特別対策事業費などの増により、前年に比べ2.2%伸びています。市債は対前年で24.6%増加しており、主な要因は消防債、教育債の増であります。 歳出の款別決算では、議会費が対前年13.5%減少しており、これは議員定数の減によるものであります。総務費は、対前年2.2%の減少で、主なものは、財産管理費、徴税費内の賦課徴収費等であり、増加したものは、選挙費、戸籍住民基本台帳費備品購入費等であります。民生費は、対前年4.1%の増であり、社会福祉費における臨時福祉給付金子育て世帯臨時給付金などの増加が主たる要因であり、生活保護費の扶助費については減少しております。衛生費及び労働費とも前年に比べ減少しており、労働費の減少の主なものは、ものづくり人づくり事業委託料の皆減であります。農林水産業費は、対前年3.6%減少しており、うち農業費の減少は主に農地費等であり、林業費の減少は、公有林整備事業であります。水産業費は増加しており、主として漁港改良費であります。商工費については、対前年21.2%減少しており、主な要因は既存建造物活用事業費であり、観光費は増加しております。土木費は、対前年5.3%の減少で、主として住宅費、都市計画費、港湾費が減少しております。増加したものとしては、道路橋梁費、河川費などであります。消防費は、対前年51.6%の増加であり、消防緊急デジタル無線システムなどの消防施設整備工事費災害対策費の増が主な要因であります。教育費は、対前年29.7%の増加であり、主な要因は図書館費のうちの臼杵図書館規模改修事業や学校の耐震化による工事請負費の増などであります。 執行部より、以上のような説明を受け、審査を行いました。 審査の過程で、委員より、総務部所管においては、コンビニ収納導入事業、臼杵市行政評価公会計等に係るコンサルティング業務委託福祉保健部所管では、高齢者はり・きゅう・あんま施術料助成事業臨時福祉給付金など、ふるさと建設部所管では、臼杵市観光交流プラザ運営事業、臼杵市観光情報協会補助金、臼杵市港湾整備事業県工事負担金市営住宅管理代行、また教育委員会所管においては、コミュニケーションプログラム事業、吉四六ランド施設芝管理委託、臼杵市歴史資料館費など、各事業についての質疑がありましたが、執行部の説明を了とし、第85号議案 平成26年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定については、原案のとおり認定すべきものとして決しました。 次に、第86号議案 平成26年度臼杵石仏特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額1,063万5,926円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第87号議案 平成26年度臼杵市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額1,257万9,712円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第88号議案 平成26年度臼杵市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額371万3,868円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第89号議案 平成26年度臼杵市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額34万8,899円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第90号議案 平成26年度臼杵市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額149万8,437円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第91号議案 平成26年度臼杵市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額96万8,943円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第92号議案 平成26年度臼杵市地域情報化推進事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額2,030万8,826円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第93号議案 平成26年度臼杵市浄化槽整備推進事業特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額34万463円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第94号議案 平成26年度臼杵市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額1億3,418万6,395円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第95号議案 平成26年度臼杵市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額7,866万7,672円の黒字決算となっており、審査の結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 第96号議案 平成26年度臼杵市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定については、歳入歳出差引額36万4,050円の黒字決算となっており、審査した結果、特に異議なく原案のとおり認定すべきものとして決しました。 以上で、決算委員会に付託を受けました議案12件についての審査経過と結果の報告を終わりますが、議員皆様方のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(大塚州章君) 以上で決算委員長の報告を終わります。 これより委員長の報告に対する質疑を行います。       (なし) ○議長(大塚州章君) 以上で質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。       (なし) ○議長(大塚州章君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第85号議案から第96号議案については、委員長報告のとおり認定することにご異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(大塚州章君) ご異議なしと認めます。 よって、第85号議案から第96号議案については、委員長報告のとおり認定することに決しました。-------------- △議決結果 --------------          議案番号件名結果第85号議案平成26年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定について原案認定第86号議案平成26年度臼杵石仏特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第87号議案平成26年度臼杵市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第88号議案平成26年度臼杵市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第89号議案平成26年度臼杵市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第90号議案平成26年度臼杵市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第91号議案平成26年度臼杵市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第92号議案平成26年度臼杵市地域情報化推進事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第93号議案平成26年度臼杵市浄化槽整備推進事業特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第94号議案平成26年度臼杵市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第95号議案平成26年度臼杵市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定第96号議案平成26年度臼杵市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について原案認定   ----------------------------------- △日程第4 諸般の報告 ○議長(大塚州章君) 日程第4、諸般の報告を行います。 平成27年9月定例会以降の議員派遣については、会議規則第166条第1項の規定により、お手元に配付しております議員派遣変更報告書のとおり、議員派遣変更の承認をいたしましたので報告いたします。 市長より発言の申し出がありますので、これを許可します。 中野市長。       [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) おはようございます。 12月定例市議会の開会にあたりまして、議員各位にはご参集をいただき、付議議案のご審議をいただけますことに感謝申し上げます。 さきの9月定例会以降、現在までの市政運営事項についてご報告申し上げます。 まず初めに、本年7月から9月までの3カ月間実施されました「おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーン」における臼杵市の取り組み内容の報告をさせていただきます。 デスティネーションキャンペーンは、JRグループ6社が地元観光関係者や県、市町村と連携し、3カ月間にわたり集中的に全国からの誘客を図る国内最大規模観光キャンペーンであり、大分県では20年ぶりの開催となりました。臼杵市におけるキャンペーンの特徴は、様々な記念の年を生かした各種記念事業を中心に組み立てたところであります。 1つは、野上弥生子生誕130周年記念事業です。野上弥生子先生のゆかりの地を歩く「うすきあるき」や特別企画展示、書道展、絵画展、記念ウォーキングツアーなどを開催いたしました。 2つ目として、臼杵駅・下ノ江駅開業100周年記念事業です。記念電車「ほっとさん号」の日豊本線での運行を初め、夏ふぐ列車ツアー観光交流プラザでの臼杵鉄道写真展と模型展、さらにミニSLの乗車体験などを開催いたしました。 3つ目として、臼杵石仏が国宝指定20周年を迎えたことから、記念セレモニー記念キャンペーンなどを開催いたしました。臼杵市歴史資料館では、交流都市である平戸市の松浦資料博物館の協力をいただき、大友宗麟公松浦鎮信公に贈った甲冑など、日ごろ見ることができない貴重な資料を公開展示したキリシタン大名大友宗麟展を開催いたしました。 また、例年7月中旬から8月上旬に行われる石仏の里蓮まつり夏ふぐキャンペーンなども内容を充実するなどして行った結果、観光客の増加につなげることができたと考えています。 また、臼杵市の目標として、代表的観光施設である臼杵石仏拝観者数10%増を掲げて取り組みましたところ、様々な取り組みが功を奏して、期間中の臼杵石仏の拝観者数は対前年比で24%増となりました。市内中心部観光施設の状況につきましては、稲葉家下屋敷の入り込み客数は前年比21%増、野上弥生子文学記念館が30%増となっており、平均値は23%増となりました。 また、臼杵駅からの2次交通対策として実施した今回の主要な事業の一つである観光タクシーは、利用台数が170台に上り、昨年までの週2台程度の利用からおよそ7倍の利用となりました。 また、豊後大野市、竹田市、臼杵市の3市で、こうじを使った酒やみそ、しょうゆ、酒まんじゅうなどを扱う43店舗が参加したスタンプラリー豊後三郷麹ものがたり」が開催されました。日本の食生活を支えるこうじの魅力を探り、古くから伝わるこうじ文化に触れていただくために各店舗をパンフレットを手にめぐるというもので、臼杵市からは9店舗が参加しました。期間中は3市全体で244件の応募があったということで、この取り組みにより臼杵の風土や伝統的な食文化の魅力が伝えられたのではないかと考えています。 今後は、大分県や観光関係者と連携を図りながら、福岡方面の高速道路全線開通や2019年のラグビーワールドカップの大分県での開催などのチャンスを生かして、訪日外国人を含めてさらなる観光客誘致に向けて、積極的に取り組んでいきたいと考えています。 次に、9月12、13日の2日間、下南地区の振興協議会「たていし」が中心となった実行委員会が主催する第5回となる全国禹王サミットが開催されました。禹王サミットとは、治水の神「禹」にちなんだ碑や廟を建て、地域ごとに治水の歴史や伝承を守る自治体や研究団体、地域づくり団体などが一同に会して、禹王が祭祀されている地域の歴史的背景や意義について話し合い、地域間交流と情報発信をしようとする全国大会であり、県内外から330人が参加しました。 下南地区には、治水の神「禹」と農業の神「稷」をあわせて祭る祭壇や石碑が多く残されています。12日には臼杵市中央公民館で、別府大学豊田学長による基調講演やパネルディスカッションが行われ、13日には現地視察があり、同時に、毎年行われている下南地区の子供たちによる相撲大会も行われました。このサミットを契機に地域の歴史や宝を再認識し、これらを大切に守ることによって地域が結びつきを強め、コミュニティ活動がより活性化することが期待されます。 次に、9月、10月に、新たに2つの地域で地域振興協議会が誕生しました。9月29日に14番目の地域振興協議会となる下北地区振興協議会の設立、また10月17日には15番目となる中央地区振興協議会の設立をそれぞれ認定いたしました。各地域における自主的な地域活動の実施と、住民同士の交流・連携により、安心・安全な地域づくりと地域の活性化が図られることを期待しています。 次に、10月1日から125cc以下のバイクに取りつける、臼杵市オリジナルナンバープレートを制作し交付を始めました。デザインは臼杵市観光PRキャラクターの「ほっとさん」が、石畳舗装された城下町をバイクで走る姿を表現しています。11月10日現在で、一般市民の方や市内金融機関も含めて、171台のバイクがオリジナルナンバープレートをつけて市内を駆けめぐっていただいています。今後も動く広告塔として観光PRに役立てるとともに、市民皆さんからさらに地域への愛着を持っていただくために、取りつけ台数を増やしていきたいと考えています。 次に、10月5日、大分都市広域圏推進会議が開催されました。国が人口20万人以上の中核市を中心とした新たな広域連携を進める中、平成26年度の地方自治法改正に伴い、地方公共団体間の柔軟な連携を可能とする制度が導入されました。これにより、従来の自治体間での事務を共同で行う枠組みに加え、連携協定の締結により政策面での基本的な方針や役割分担を定めて行うことが可能となりました。 大分都市広域圏は、中核都市であります大分市と周辺自治体の別府市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後大野市、由布市、日出町の7市1町で構成し、圏域人口およそ78万人、およそ35万世帯の規模となります。本年度は圏域の人口ビジョンや経済状況などの統計データ、また住民及び企業アンケートをまとめ、圏域の方向性や大まかな取り組みを示す圏域ビジョン策定作業を参加自治体共同で行っているところであります。広域によるスケールメリットを生かしながら、市民サービスの向上や効率化につながる連携を目指していきたいと考えています。 次に、10月10日、臼杵市・常陸太田市姉妹都市交流に関する提携調印式を常陸太田市民交流センターで行いました。 茨城県常陸太田市とは、「二孝女物語」が取り持つ縁で、市民間の交流から始まり、これを基礎として平成24年に両市で交流促進協定を締結し、交流を重ねてまいりました。このたび両市の親善関係をさらに深め、発展させるため、姉妹都市を提携することに至りました。調印式では大久保常陸太田市長と私で、両市議会議長立ち会いのもと署名し調印することができました。また、臼杵市から川登小学校の児童や市民訪問団の皆さんも参加し、常陸太田市の関係者の方々とともに調印を見届けていただきました。川登小学校の児童は常陸太田市立山田小学校を訪問し、二孝女のふるさとである臼杵市の紹介やお互いの調べ学習の成果を発表するなど交流を行いました。市民訪問団の皆さんも青蓮寺で常陸太田市二孝女顕彰会の皆さんや地元の方々と交流するとともに、名誉団長として参加した一龍斎貞弥さんの「二孝女物語」講談や懇親会を通して、さらなる強いきずなを確認し合うことができました。 今後も「二孝女物語」を通して、支え合いや助け合いの心を大切にするという両市、両市民に古くから根づいている精神を顕彰し、この実話を後世に伝え全国に広めるとともに、両市の友好的で幅広い分野での交流・親善を深めていきたいと考えています。 次に、大分県教育委員会が主催するイベントが臼杵市で開催されました。 まず、10月17日に行われました大分県民フォーラムでは、臼杵市の子供たちの発表がありました。野津小学校が「キリシタンにまつわる学習」、南野津小学校が「大友宗麟についての学習」、川登小学校が「地元に伝わる二孝女の学習」ということで、それぞれ3校の児童が調べ学習の成果を発表しました。この中で、川登小学校は10月9日から11日に行われた茨城県常陸太田市での山田小学校との交流活動や、常陸太田市との姉妹都市の調印式に参加したことなどもあわせて報告し、実際の距離は遠いけれども、心の距離は近づき、きずなが深まったことを来場者に伝えていました。子供たちはこの経験を生かし、今後も地域の先哲や歴史を学ぶことで、生まれ育った臼杵を心から愛し、臼杵の歴史や文化の継承者として育ってくれることを期待しています。 次に、11月1日には、「おおいた教育の日推進大会」が開催され、ことしは「読書でつながる ひとづくり まちづくり」をテーマに、臼杵高校筝曲部の演奏や芥川賞作家小野正嗣氏の講演などが行われました。臼杵市からは指導主事がうすき読書のまちづくりプランについての実践発表として、読み聞かせボランティア団体の活動やPTA連合会との連携、臼杵っこ検定などを紹介し、終わりに臼杵っこ検定の上級者が行う臼杵っこガイドの実演を中学生が行いました。 このように臼杵市が策定している、うすき読書のまちづくりプランに基づく様々な活動を県下各地から来場された参加者に広く紹介することができました。今後ともこれらを契機に、幼児からお年寄りまで世代にとらわれず、家族、学校、地域をつなげる臼杵市の読書活動を推進していきたいと考えています。 次に、10月30日、臼杵市が国に提案していました臼杵市バイオマス産業都市構想が今年度選定の12地域の一つとして認定されました。11月16日に農林水産省においてその認定授与式があり、認定証の交付を受けました。バイオマス産業都市とは、地域のバイオマス資源を活用し、経済性が確保された産業創出と地域循環型のエネルギーを強化し、環境に優しく災害に強いまちづくりを目指す地域です。 臼杵市は、臼杵湾に注ぐ臼杵川、末広川、熊崎川は、その源流も市内にあり、山に降った雨が森を経て田畑を潤し、海につながる水の循環が1つの自治体の中で完結するという特徴があるまちです。これは水源涵養機能を高めるための持続的な林業、「ほんまもん農産物」を中心にした有機農業、臼杵湾でとれる「海のほんまもん」漁業を軸に、そこに循環する水資源を豊かにするために、未活用林材や食品廃棄物などを有効に活用し、農林業、製造業、さらには家庭と連携をして、地域内でエネルギー循環型社会を築いていこうとするものです。 本構想は、平成26年5月に、水源涵養の森林づくりの協力に関する宣言書に調印したワタミグループの協力を得て取り組んでいるもので、本年7月にバイオマス産業都市構想の申請を行っていたところです。認定を受け、11月18日に、この事業に関連する農林水産業関係者や市内醸造業関係者などに集まっていただき、構想を推進するための協議会「臼杵のほんまもん食材とエネルギー資源の地域循環に関する協議会」の設立準備会を開催したところであります。 現在、地方創生の各種施策に取り組む中、臼杵市まち・ひと・しごと創生総合戦略においても、「しごと」づくりの一つの柱として、「自然エネルギー資源を活用した循環型の臼杵づくり」という項目を掲げております。今後はこの構想の実現に向け、正式に協議会を立ち上げ、市民、事業者への構想の理解を深めていただき、また事業への参画を促進していく場とするとともに、具体的な事業の方策を検討するため、部門別検討会を設置し進めていくことを予定しております。 次に、10月31日、「臼杵の地元の酒で乾杯セレモニー」が「醸造の町臼杵 四社合同蔵開きイベント」とあわせて開催されました。これは9月議会で議員提案され可決されました大分県初の臼杵の地酒による乾杯条例が10月1日に施行されたことを受け、条例の趣旨であります地酒による乾杯の習慣を広めることにより、地酒の普及促進、その他関連産業の発展及び郷土愛の醸成を図ることを目的に行われました。当日は市民およそ400名の方々が地酒で乾杯し、その後行われました市内酒造4社の蔵出しイベントに参加していました。 また、臼杵商工会議所、野津町商工会におきましても「臼杵の地元の酒で乾杯!キャンペーン」を実施しており、協力店舗には乾杯の際、地酒を使用していただくことで、地酒の普及促進、地域経済の活性化につながればと期待しているところであります。市といたしましても、今後、生産者や料飲店などの関係者の方々と連携を図り、臼杵の地酒のPRを積極的に行い、地酒による乾杯や普及促進の取り組みを推進していきたいと考えています。 次に、11月1日、南部地区を主会場として平成27年度臼杵市一斉総合防災訓練を実施いたしました。今回の訓練は、南海トラフ巨大地震等の発生時の災害対応力を高めることを主眼として、20の防災関係機関等と連携し、762名の方々に参加をしていただきました。住民避難訓練では、避難場所の確認、防災士による避難誘導、また大分県では初めてとなる自衛隊・警察による孤立集落救出実働訓練や、臼杵消防団と野津消防団による津波火災を想定した消火訓練など、実践的な訓練を行いました。 また、本年8月にジュニア防災リーダーに認定されました市内の中学2年生12名が、応急担架の説明や避難所を想定した体育館で炊き出しのおにぎりを住民の方々に配給するなど、防災啓発にも取り組みました。災害対策本部訓練では、平日を想定し、市幹部職員が臼杵市役所から消防本部まで徒歩で移動を行い、実践に即した災害対策本部を設置し、情報収集活動などを行う本格的な訓練を実施しました。訓練を通じて、それぞれの役割を理解し、関係機関との連携強化及び地域住民の防災意識の高揚が図られたと考えています。また、少子高齢化が進む中、ジュニア防災リーダーとして中学2年生が小学生や地域住民に防災啓発を行うなど、災害発生時には次世代のリーダーとして、今後の活躍が期待されるところであります。 次に、11月3日、JR下ノ江駅の開業100周年を記念した事業が、下ノ江地区ふれあい協議会の主催で行われました。下ノ江駅には鳥越稲荷神社がありますが、これは開業から十数年間、鉄道事故や付近住民の災厄が頻発したと言われ、昭和5年、1930年11月3日に鉄道の安全を祈願して建立したというエピソードがあります。今でも犠牲者の供養のため、建立した日に合わせて毎年11月3日に安全祈願祭が行われていると聞いています。 今回の事業は、下ノ江駅と稲荷神社と地域が古くより密接なかかわりがある日にちなんで開催されました。参加した地元の子供たちからは、下ノ江の駅舎は開業当時のままなので、この駅舎を次の100年も残し続けていけるような提案もありました。地区住民が一体となって工夫を凝らして実施することで、地域の活性化や住民同士の一体感が生まれたと同時に、地域内ではもちろん、地区外からも多くの方が訪れたこともあり、下ノ江地区の取り組みをモデルとして他地区へ波及していくことを期待しているところであります。 次に、11月7日、8日の2日間、うすき竹宵が行われ、県内外から多くの観光客が訪れました。2万本の竹ぼんぼりや30カ所に飾られた竹オブジェはもとより、般若姫行列や篠笛の演奏など、訪れた方々はその幽玄な世界に魅了されていました。 また、ことしは7日に「第9回全国あかりサミットINうすき」が、NPO竹宵や歴代竹宵実行委員会の皆さんによる実行委員会が主催して開催されました。県外からは延岡市、熊本市、遠くは美濃市、福井市、松江市、奈良市からおよそ30名の方が参加していただきました。明かりをテーマにまちづくりの活動に取り組まれている全国の団体が集結し、明かりの魅力や地域活性化への思いを議論することができ、今後のまちづくりに大変有意義なものになったと考えています。 また、昨年に引き続き、このたび臼杵市と姉妹都市となりました茨城県常陸太田市と、三浦按針のつながりが縁で交流しています長崎県平戸市から、それぞれ特産品の販売で参加していただき、竹宵を盛り上げていただきました。うすき竹宵は、大分県を代表するイベントとして成長を続けています。来年は20回目を迎えますので、これまでの歴史を振り返るとともに、今後のさらなる発展につながるような記念事業実行委員会を中心に計画していくよう協議を行っていきたいと考えています。 次に、11月7日、8日の2日間、第2回生活困窮者自立支援全国研究交流大会が福岡市で開催され、生活困窮者自立支援法の施行に伴う自治体の自立相談支援事業の取り組みについて、臼杵市の活動実績を発表してきました。今日の全国的な社会事情を見ますと、生活保護受給者は増加をし続けております。雇用状況につきましても非正規雇用労働者が増え、またニートやひきこもりも増加傾向にあることから、早期に自立を支援する制度が必要であることが背景にあります。臼杵市はこの法律が施行される前に、厚生労働省からモデル指定を受け、平成25年度から社会福祉協議会に事業委託し、任意事業の家計管理支援、就労準備支援、就労訓練と一体化し、協働で実施してきました。 モデル指定以降、市民からの総合相談は大幅に伸びております。そのうち就労準備プログラムや職場体験などにより、長期間ひきこもりだった人などの自立のめどがつき、社会復帰を果たしたケースもあり、入り口であります自立相談、そして出口であります家計と就労をセットで取り組んでいる成果だと言えると思っています。この事業の成功の鍵は、市民一人一人がこのような課題を抱えた人に目を向けるという意識にかかっています。社会や地域の支え合いや協力により、誰もが安心して暮らせるまちづくりを進めていきたいと考えています。 次に、11月25日、臼杵市防災講演会2015を開催いたしました。講師には、NHK報道記者として阪神・淡路大震災と東日本大震災の2つの大震災の被災地などを取材したNHK解説委員山崎登氏をお招きし、「二つの大震災と報道~報道記者が伝えた被災地の現状~」と題して講演をしていただきました。テレビでは伝えられない被災地や避難場所の状況、被災者の声など、取材活動を通じて見えたことを語っていただき、災害現場の惨状や情報の大切さが市民の方々に十分伝わったのではないかと思います。これを契機に、市民一人一人が真剣に命を守ることと向き合い、防災意識や防災力が高められるよう、今後も継続して防災対策に取り組んでいきたいと考えています。 次に、本年9月に行われました第70回国民体育大会の陸上競技、少年女子A400メートルハードルで見事全国優勝した、西中学校出身で大分雄城台高校陸上競技部に所属しています兒玉彩希さんに市長賞詞を贈ることを決め、11月27日に贈呈式を行いました。兒玉さんは10月にも日本ジュニア陸上競技選手権大会、女子400メートルハードルで自己ベストのタイムで優勝を果たしています。兒玉さんは小学校3年から臼杵ジュニア陸上クラブで陸上を始め、中学校時代までは100メートル、200メートル、高校に入ってからは主に400メートルハードルを専門に数々の全国大会に出場してきました。これまでは惜しいところで優勝に手が届きませんでしたが、このたび、初の栄冠を手にしました。今後は大学へ進学し、2020年の東京オリンピック出場を目指して頑張っていきたいと抱負を語っていました。兒玉さんの活躍は臼杵市民に深い感動と大きな希望を与えるとともに、努力してきた経験は臼杵の子供たちへのよきお手本となると思います。今後のますますのご活躍を期待しております。 最後に、先般新聞報道がありました臼杵高校野球部が、来春に行われる第88回選抜高等学校野球大会の21世紀枠候補の大分県推薦に選出されました。臼杵高校野球部は、第137回九州地区高等学校野球大会大分県大会で62年124季ぶりに優勝し、九州大会でベスト8入りを果たしました。この大分県大会6試合及び九州大会2試合の成績に加え、日ごろの野球部の取り組みなどが高く評価されたものだと思っています。 臼杵高校野球部は、これまで昭和22年、24年の夏に2回甲子園出場を果たし、九州地区高等学校野球大会大分県大会においては、昭和23年春、24年春、26年秋、28年秋に優勝するなど輝かしい成績を残しており、今回の62年ぶり5回目の優勝は野球ファンのみならず、多くの市民の方々に喜びと感動を与えてくれました。今後は67年ぶりの甲子園出場、初の選抜高等学校野球大会出場に向け、オールうすきで応援していきたいと考えております。 以上、9月定例会以降の市政関連事項についての報告を終わります。 ○議長(大塚州章君) 以上で諸般の報告を終わります。   -----------------------------------
    △日程第5 第97号議案から第116号議案 一括上程、説明、陳情等1件報告 ○議長(大塚州章君) 日程第5、第97号議案から第116号議案を一括議題といたします。 提案者の説明を求めます。 中野市長。       [市長 中野五郎君登壇] ◎市長(中野五郎君) ただいま上程されました第97号議案から第116号議案までにつきましてご説明申し上げます。 まず、第97号議案 臼杵市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定につきましては、マイナンバーの利用、提供、照会といった番号法に基づく事務を行うため、条例で定めるとされた事項を定めるものであります。 次に、第98号議案 臼杵市子ども・子育て総合支援センター条例の制定につきましてご説明申し上げます。 この条例は、子供が健やかに成長し、子供を安心して産み育てられる環境づくりを目的に、妊娠・出産期及びゼロ歳から18歳までの子育てに関する相談や支援サービスを提供する施設として、遊び・集いの場、相談・支援の場、学習・情報発信の場、そして子供に関する行政手続の場の機能を備えた、臼杵市子ども・子育て総合支援センターを設置しようとするものであります。 次の第99号議案から第102号議案まで及び第105号議案につきましては、共済年金が厚生年金に統一されることなどに伴う所要の改正を行うものであります。 次の第103号議案 臼杵市税条例等の一部改正につきましては、地方税法の一部改正に伴い、病気などのやむを得ない場合に市税の徴収を猶予する規定を新設するものであります。 次の第104号議案 臼杵市電源立地地域対策交付金基金条例の一部改正につきましては、新大分火力発電所の増設工事の着工に伴い、電源立地地域対策交付金が新たに交付されることになり、この交付金を市内全域の公共施設の整備に充てることができるよう改正を行うものであります。 次の第106号議案 サーラ・デ・うすき条例の全部改正につきましては、サーラ・デ・うすきを豊かな自然、歴史や文化の息づく情緒豊かなふるさとを体感できる、ものづくりや人と情報が集う交流拠点として、中心市街地の活性化及びにぎわいの創出を図る新たな施設とするものであります。この新たなサーラ・デ・うすきでは、臼杵の有機野菜や海産物を使った食事の提供や、加工品の試作などを通じて人の交流が広がることを期待しています。 次の第107号議案 臼杵市過疎地域自立促進計画の策定につきましては、平成28年度から平成32年度までの5カ年間について、総合計画などを踏まえて産業振興、交通通信体系、生活環境、医療、教育などの現状と問題点を整理し、その対策としての事業計画を定めようとするものであります。 次に、第108号議案 指定管理者の指定につきましてご説明申し上げます。 この議案につきましては、野津吉四六ランドの指定管理期間が今年度満了することから、来年度以降も引き続き指定管理者を指定するため、公募、審査を経て、公益社団法人臼津地域シルバー人材センターを指定管理者とするため議会の議決を求めるとともに、老人憩いの家など、地域の市民が利用する40施設についても指定管理期間を満了することから、引き続き地元の自治会などに指定管理をお願いしようとするものであります。 次に、第109号議案 平成27年度臼杵市一般会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 今回の補正では、各会計、各費目において、現時点での事業費の精査による予算の増減額を計上しており、特に人件費につきましては、平成27年度当初に行いました人事異動による予算費目の組み替えに伴う増減額を計上しております。 それでは、款別に主な項目を説明いたします。 総務費では、平成29年5月で姉妹都市提携50周年を迎えるスリランカ・キャンディ市とは、これまでキャンディ市の内戦のため交流が途絶えておりましたが、内戦が終結したこと、また、昨年私がスリランカ国会議長と面会し、キャンディ市との交流に対する希望を確認できたことから、交流再開の時期を迎えたと考えております。このため首長同士による会談を通じて交流に対する意思の確認を行い、今後の記念事業など実施への体制構築と交流分野の具体化を協議するための訪問に係る旅費を計上しております。 10月30日、本市が目指しておりますバイオマス産業都市構想が国の認定を受けました。その構想実現に向けた取り組みのための予算を計上しております。 選挙費では、選挙権年齢を引き下げることに対応したシステム改修費を計上しております。 民生費では、子ども子育て支援新制度の施行に伴う、保育単価及び保育士処遇改善の改定による私立保育所措置費の追加や、障がい者自立支援給付費の追加等を計上しております。 衛生費では、市内の医療・介護機関等をつなぐ情報ネットワークである石仏ねっとと市の健診データとの連携に要するシステム改修費を計上しております。 農林水産業費では、農業参入した企業の経営強化のための機械整備に対する補助金や、カンショの販路拡大・安定供給のための農業生産法人などに対する機械整備補助金の計上、年々増加傾向にある鳥獣被害対策において、捕獲数増加に伴う有害鳥獣捕獲事業補助金の追加や、大分県農地中間管理機構に農地を貸していただく地区・個人に対する協力交付金の追加を計上しています。 商工費では、サーラ・デ・うすき内に、ほんまもん農産物と海産物を新たな発想でチャレンジできる加工場の改修に要する予算を計上しております。 土木費では、道路新設改良費の予算費目の組み替えや、既存市道の維持補修に係る道路補修工事費の追加を計上しております。 教育費では、小学校において、新年度に学級数の増加が見込まれる学校に対する施設改修工事費の追加、臼杵磨崖仏法面補修事業において、資材の高騰などに対応するため施設補修工事費などを追加計上しております。 以上、今回の補正に要する財源といたしましては、普通交付税、国・県支出金や市債等を計上いたしました。 この結果、補正予算総額は2億4,383万5,000円の追加となり、平成27年度一般会計予算総額は220億3,840万4,000円となりました。 次の第110号議案につきましては、説明を省略させていただきます。 次に、第111号議案 平成27年度臼杵市公共下水道事業特別会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 主な歳出といたしましては、汚水幹線枝線工事及び終末処理場長寿命化事業において事業費の確定による委託料、工事請負費の減額を計上したところであります。 なお、今回の補正に要する財源といたしましては、国庫支出金、市債の減額を計上いたしました。 この結果、補正予算総額は1億313万7,000円の減額となり、平成27年度予算総額は14億9,516万5,000円となりました。 次の第112号議案から第114号議案につきましては、説明を省略させていただきます。 次に、第115号議案 平成27年度臼杵市国民健康保険特別会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 主な歳出といたしましては、本年度推計による一般被保険者療養給付費を初めとする各保険給付費の追加、減額、介護納付金等の減額、平成26年度決算に伴う国・県支出金の精算返納金を計上したところであります。 なお、今回の補正に関する財源といたしましては、国庫支出金や一般会計からの繰入金を計上しております。 この結果、補正予算総額は1,852万9,000円の減額となり、平成27年度予算総額は68億7,174万7,000円となりました。 次に、第116号議案 平成27年度臼杵市介護保険特別会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 主な歳出といたしましては、介護給付費準備基金への積立金を計上したところであります。 なお、今回の補正に関する財源といたしましては、繰越金を計上いたしました。 この結果、補正予算総額は4,014万4,000円の追加となり、平成27年度予算総額は44億5,711万1,000円となりました。 以上をもちまして、上程されました諸議案の説明を終わりますが、何とぞ慎重なご審議の上、ご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(大塚州章君) 以上で提案者の説明を終わります。 陳情・要望等については、お手元配付のとおり1件が提出されております。朗読は省略し、報告にかえます。-------------- △陳情・要望等報告 --------------番号件名1号沖縄の米軍普天間飛行場代替施設建設の早期実現、沖縄米軍基地の整理縮小及び負担軽減を求める意見書の選択を求める陳情   ----------------------------------- △報告 行政視察報告 ○議長(大塚州章君) ここで、各常任委員会の行政視察の報告を求めます。 総務委員長。       [総務委員長 藤原一弘君登壇] ◆総務委員長(藤原一弘君) 皆さん、おはようございます。総務委員長の藤原です。 行政視察報告を行います。 去る10月14日から16日まで、長野県東御市及び岐阜県飛騨市へ行政視察を実施いたしましたので、報告させていただきます。 まず、初日は公共交通について、デマンド交通システムとして積極的に取り組んでおります東御市を視察いたしました。 東御市は長野県の東部に位置し、北は浅間連山を背に、南は八ヶ岳連峰の雄大な山並み、中央に千曲川の清流が織りなす爽やかな風と緑あふれるまちです。平成16年に小県郡東部町と北佐久郡北御牧村の2町村が合併し、誕生した人口3万人の市です。 東御市がこの事業に取り組んだ経緯としては、廃止路線代替バス、市営バス、巡回バス、小中学生用契約バスなどが混在し、路線や曜日によって変化する時刻などが複雑であり、日中ほとんど利用客がないという費用対効果が少ない仕組みになっておりました。そのため1町1村の合併協議会においても、交通システムの整理が大きな課題となっていたことから、平成17年に交通システム検討委員会を設置し、東御市の交通システムのあり方について検討を重ね、委員会の提言をもとに平成18年4月に東御市交通システムの基本方針を決定。その中で廃止路線代替バス、巡回バスなどの運行を発展的解消し、朝夕の通勤、通学時間帯は定時定路線での運行、昼間の時間帯は需要に応じて送迎するデマンドシステムを確立しております。 また、運行主体は経費削減と柔軟な運行体制を図る観点から、公共団体を選定し、運行経費の欠損分は財政支援、補助金の交付など、これらの基本方針により運行主体として東御市商工会を選定。東御市商工会が定時定路線バスを東信観光バスほか2社に、デマンド交通「とうみレッツ号」を地元のカクマハイヤーほか2社に委託契約し、東御市の交通システムを確立しております。 なお、「とうみレッツ号」の利用については、東御市商工会にオペレーションセンターを設置し、2名のオペレーターを配置、利用者については登録制で自分で乗降可能な東御市民なら誰でも利用でき、1乗車の利用券は200円で回数券も発行しており、東御市商工会または車内でも購入できるようになっております。また、運行時間帯は午前8時30分から午後4時40分までで、利用の30分前まで予約を受けることができ、自宅まで送迎できるようになっております。 東御市はこれらの交通システムの整理により、市内の交通問題も解消され、市民からも好評を得ているとのことでした。臼杵市もコミュニティバスの運行を行っておりますが、高齢者などのさらなる利便性のため検討してはと感じた次第であります。 次に、2日目は、定住促進対策及び結婚支援事業に取り組んでおります飛騨市を視察いたしました。飛騨市は岐阜県の県庁所在地である岐阜市から約150キロメートルの最北端に位置し、北アルプスや飛騨山脈などの山々に囲まれ、四季折々の変化を肌で感じることができる自然に恵まれた人口2万5,000人の市です。 飛騨市が定住促進、結婚支援事業に取り組んだ経緯については、年々減少傾向にある飛騨市の人口動態のうち、社会動態について調査の結果、近隣の高山市への転出が最も多く、その転出理由が職業上の理由であることが判明いたしました。そのため、これらの対応策として、市外からの移住定住対策はもとより、飛騨市から高山市へは車で約30分の距離にあり、飛騨市から通勤可能なため、まず身近な対策として高山に勤務する人を受けとめるため、様々な支援や環境整備を行い、高山市への人口流出を抑制するとともに、人口に与える影響の大きい結婚、子育て世代についても転入の増加、転出の抑制のため、インセンティブを付与するなど実施しているとのことでした。 なお、これらの事業推進については、1つの担当課で行うのではなく、例えば居住推進支援や空き家活用移住促進は企画課、住宅対策は都市整備課、事業所の出会い創出は総務課、結婚相談・結婚支援については福祉課が担当し、随時連絡会議を開催して各課の連携のもとに全市で取り組んでいるとのことです。 定住移住促進の具体策としては、新規転入者で45歳以下の方への補助金制度、新婚世帯で婚姻届提出後1年未満の40歳以下の方への補助金制度、住宅新築・購入支援助成金制度、また住宅助成金制度に地元建設業者施行の場合に加算されるなど、定住促進に努めているとのことでした。 また、出会い創出・結婚支援の具体策については、地元の飛騨古川青年会議所の地域活性化、古川町商工会青年部の市内飲食店の活性化、神岡町の若者集団MASKの出会い創出など、各団体の目的と飛騨市が進める人口減少・少子化対策などの思惑が合致したため、4団体が官民協働で出会い創出・地域活性化事業として、まちコンイベントを開催する、ひだコン実行委員会を結成しています。実行委員会は、アイデアを持ち寄り、いろいろなイベントを企画し、年1回開催しております。参加者も毎年100人前後の方が参加されており、中には富山県や愛知県からの参加者もあり、一応の成果を上げているとのことです。 以上で総務委員会行政視察報告を終わります。 なお、視察後、私ども総務委員会は定住促進、結婚支援事業推進のため、臼杵市の地域おこし協力隊との意見交換会を開催いたしました。臼杵市の活性化を図るために、地域おこし協力隊として、これからの臼杵市を担う若者の意見も聞いていきたいなどの意見がありましたことをつけ加えておきます。 以上です。 ○議長(大塚州章君) 建設産業委員長。       [建設産業委員長 大嶋 薫君登壇] ◆建設産業委員長(大嶋薫君) おはようございます。建設産業委員長の大嶋 薫です。 去る10月14日から2泊3日の行程で、北海道留萌市と北海道旭川市へ行政視察を実施いたしましたので、ご報告いたします。 まず、北海道留萌市では、農業と福祉の連携による6次産業化事業の取り組みについて視察いたしました。 留萌市は、北海道の北西、日本海オロロンラインの中継地点に位置し、人口は約2万3,000人、西は日本海、北部は低位な丘陵地があり、南側の地形は比較的高度のある山並みが連なる豊かな自然に囲まれた留萌振興局管内の中心都市です。この自然の恵みにより海と山の新鮮な旬の幸が集まり、良質な留萌産米を中心とした農産物や、ニシンで栄えた往時の歴史を受け継ぐ水産加工業を基幹産業に、国の重要港湾である留萌港を核としたまちづくりに取り組んでいます。 留萌市では、廃校校舎を活用し、留萌生まれの原料を使った農産加工品の生産拠点を整備するとともに、野菜生産の振興や障がい者等の就労支援、ひいては農村地域の活性化を図ることを目的とした6次産業化事業に取り組んでいます。 これまでの取り組みとしては、平成25年度に留萌産の大根を使って、野菜農家、障がい者福祉サービス事業所、JA南るもい、留萌市など構成する、るもい農業「人」と「食」の交流推進協議会が、乾燥機を使って切り干し大根の試作品を製造し、商品化に向けた取り組みを実施しました。この切り干し大根が消費者や流通業者に評判がよかったことから、この取り組みを拡大し、平成26年に旧幌糠中学校を利活用し、ここに減圧低温乾燥器を設置した上、留萌生まれの農産加工品の生産拠点を整備しました。 この事業自体は、るもい農業「人」と「食」の交流推進協議会が行い、作業員として市内の障がい者福祉サービス事業所の利用者と支援員などが携わり、収穫から皮むき、規格に合わせた細断や乾燥、袋詰めなどの作業を行うことで、障がい者の就労支援や野菜生産の振興など相互の課題解決に向け、農業と福祉が連携しながら加工事業を行っていくといった特色があります。 本市においても留萌市と同様、山や海から生み出される自然豊かな地域資源を活用し、先般策定した、臼杵市まち・ひと・しごと創生総合戦略にも掲げている6次産業化の推進を図るべく、魅力あふれる特産品の開発や、加工・販売・販路の拡大などに取り組み、臼杵ブランドの開発支援と加工品開発に向けた調査・研究などを進めていく上で、とても参考になる内容でありました。 次に、北海道旭川市では、地酒の普及の促進に関する条例についてと、まちなか活性化交流拠点事業について、そして北彩都あさひかわ整備事業についての3点について視察いたしました。 旭川市は、雄大な大雪山連邦に抱かれ、石狩川を初めとする多くの川が流れ、明瞭な四季が織りなす自然と、医療・福祉・教育などの都市機能が共存する北海道の拠点都市です。平成12年に中核市に指定され、北海道では札幌に次ぎ2番目に人口が多い都市で、農業や旭川家具など、ものづくり産業が発展しており、旭山動物園を初めとする観光資源も有し、国内外から多くの観光客が訪れる観光都市としての歩みも着実に進めています。 旭川市は、平成25年12月に地酒で乾杯をする習慣を広めようと、議員提案により、地酒の普及の促進に関する条例を制定しております。条例制定後の取り組みとして、市内70以上の飲食店を紹介した「地酒で乾杯マップ」の作成や、市内の3つの蔵元がタッグを組み、純米生貯蔵酒セットの販売、あるいは商品パッケージに「乾杯は旭川のお酒で」といったメッセージを入れたり、小売酒販組合とともに連携を図るなどして、地酒の振興と地域の活性化へとつなげていました。また、地酒振興だけでなく、旭川小売酒販組合と蔵元らが連携を図り、飲酒事故減少の啓発にも力を入れており、「暮らしの中のアルコール関連問題」の講演会を開催するなどの活動も行っておりました。 臼杵市においても、本年9月の定例会で議員提案により、臼杵市の地酒による乾杯条例が全会一致で可決されましたが、10月末には条例制定を記念した乾杯セレモニーや4社合同の蔵出しイベントも開催されるなど、地元の酒で乾杯を推進しようという機運が高まっております。今後も市内の酒造・酒販業界、飲食店などが連携を図り、条例の目的であります地元の関連産業の発展と郷土愛の醸成につながるよう、行政も情報発信や必要な支援等を行いながら、官民一体となった取り組みが必要であると感じました。 次に、2点目の視察事項でありますまちなか活性化交流拠点事業では、市街地活性化を図り、人・もの・情報の拠点とするため、平成22年に、まちなか交流館を設置しました。この施設は、当初、旭川商工会議所がTMO(タウンマネージメント機関)となり設置及び管理運営を行い、市がこのTMOに対して補助金を支出するほか、交流館ショップの売り上げ、家賃収入等で運営する仕組みとしていました。現在は旭川まちなかマネジメント協議会が主体となって、まちなかオープンカフェやまちなかビアガーデンなど、各種の中心市街地のにぎわい創出事業に取り組んでおりました。また、駐車場の利便性の向上が課題となっており、その検討も行っているなど、本市における臼杵市観光交流プラザや、今回リノベーションを検討しているサーラ・デ・うすきなど、今後の中心市街地活性化に向けた取り組みとして参考になりました。 3点目の北彩都あさひかわ整備事業は、旭川市の中心部の都市機能の低下による中心市街地の衰退傾向や大規模用地の発生、橋梁整備の必要性など様々な課題に対し、鉄道高架や土地区画整備などの都市基盤施設整備事業を一体的に推進し、都市部の中心性の回復を図り、北海道の拠点都市として発展していくため、旭川駅周辺を再開発する事業であります。 この事業では、市民が自然と親しみ、自然の大切さを実感できる緑地空間の整備や、建築物の配置にあたっては、壁面の位置や色彩など良好な町並み景観の形成に配慮した整備を行っており、現在本市において、県の事業として進められています港湾整備による新埠頭の背後地となる緑地整備などにも参考となる点があると感じました。 以上で建設産業委員会の行政視察の報告を終わります。 ○議長(大塚州章君) 教育民生委員長。       [教育民生委員長 大戸祐介君登壇] ◆教育民生委員長(大戸祐介君) 教育民生委員長の大戸祐介です。 去る10月27日から2泊3日の行程で、栃木県那須塩原市と新潟県糸魚川市の2市に行政視察を実施いたしました。その報告をいたします。 初めに、那須塩原市についてですが、東京と仙台のほぼ中間に位置し、北西部の山岳部と広大な那須野が原を有する人口11万4,500人ほどの市です。多くの牧場があり、生乳の生産量では本州の市町村で第1位を誇り、那須・塩原の両温泉郷でも有名な自然豊かなところです。 近年、全国的にも地球温暖化を初めとする様々な環境問題が話題になっています。臼杵市においても、バイオマス等再生可能なエネルギーに注目をしていますが、環境に対する基本条例や基本計画はありません。なお、環境基本計画は大分県内14市のうち8市において策定されています。今回の視察の目的は、那須塩原市の環境基本計画の策定及び計画の実施方法等について、その手法を学び、調査・研究するためのものです。 那須塩原市においては、日本有数の自然環境のもと、希少生物も多く酪農等も盛んで、環境の保護には市民も含め特に関心が高いように感じました。特徴的なものとしては、市独自に温室効果ガスの排出抑制を目指しているという点です。一つの市として行うには大変大きな取り組みだと思いますが、市民、事業者、市民団体、行政が「なすの環ネット」という、委員62名にも成る那須塩原市環境連絡会議をつくり、環境基本計画が机上の空論にならないように、しっかりと取り組んでいる印象を受けました。 臼杵市においても、里山保全や水資源問題など環境にかかわる課題が考えられます。独自の環境基本計画を検討してもよいのではないかと感じました。 次に、糸魚川市についてですが、フォッサマグナの西端が通るとともに、世界的にも珍しいひすいの産地としても有名な新潟県の最西端に位置する人口4万5,000人ほどの市です。鉱物資源のほか、森林資源や水資源など地域資源が豊富で、平成21年に糸魚川ジオパークが日本初の世界ジオパークに認定されています。 臼杵市においては、子育て支援の施策や小中一体教育が推進されており、来年早々には子ども・子育て総合支援センターも開設されるなど、着実な取り組みが行われていますが、ゼロ歳から18歳までの子育てを考えるとき、保育に関する部署と教育の分野である教育委員会事務局との連携が今後の課題になるのではないかと感じています。 糸魚川市では、教育委員会事務局に、ゼロ歳から小学校入学前の子供のことを所管するこども課と、小学校以降の子供のことを所管するこども教育課を創設し、連携を強化しながらゼロ歳から18歳までの一貫教育に取り組んでいます。今回の視察の目的は、その手法等を学び、調査・研究するためのものです。 まず、第一の関心事項は、保育と教育の部門がうまく連携できるのかということでした。保育は厚生労働省、教育は文部科学省と、所管が違うことで事務的な課題を抱えているのではないかと思いましたが、それぞれの部署が共通認識を持って一体的に取り組んだ結果、大きな問題もなくスムーズな連携ができているとの説明でした。一方、県の所管となる県立高校との連携では苦労した面もあったそうですが、現在では協力した取り組みが行われています。 また、糸魚川市子ども一貫教育基本計画を策定し、健やかな体の育成、豊かな心の育成、確かな学力の育成という基本方針のもと、中学校区単位で家庭、地域、園や学校が連携と協力をし、子供たちの年齢に応じた具体的な取り組みを行っていました。このような取り組みは、子供たちは地域で育てるという考え方の定着にもつながり、市民の意識も向上していくように感じました。 臼杵市においても、保育部門と教育の連携は不可欠です。子供たちや家庭、地域のためにも、ぜひ積極的に検討していただきたいと感じました。 以上で教育民生委員会の行政視察の報告を終了いたします。 ○議長(大塚州章君) 以上で各常任委員会の行政視察の報告を終わります。 これをもって、本日の日程は全て終了いたしました。 本日は、以上で散会いたします。          午前11時20分 散会   -----------------------------------...